生活不活発病にならないための対策とは

「老後は静かに家で暮らしい」という人が多いですが、高齢者ほど外へ出て活発に体を動かすべきです。高齢者の体は若者の体よりも弱いということは周知の事実ですが、高齢者の体は虚弱化するスピードが若者よりも速いのです。油断していると、ものの半年でまともに動けなくなり、生活不活発病と診断されてしまいます。仕事を引退したあとこそ、体を動かす趣味を見つけるべきなのです。

体を動かすことには無数のメリットがあります。まず血流の改善です。血流は体の機能の中でも最も重要なものの1つで、血の流れが滞るだけで体全体に不具合が出ます。頭痛、腰痛、冷え性などは代表的な例でしょう。体を動かすことで下半身を鍛えることも重要です。体が動かなくなる生活不活発病は、足腰から始まることがほとんどです。自由に歩くことができなくなると、健康寿命は一気に低下します。また、転倒は高齢者の健康寿命にとって天敵です。一瞬の不注意でこけてしまったがために、その先最期まで不自由な生活を余儀なくされたという高齢者はたくさんいます。体を動かし、下半身の筋肉を頑丈に保っておきましょう。

体を動かす趣味を持つと、他人とのコミュニケーションの場を持つことができるというメリットもあります。他人と会話をすることは精神衛生を保つために重要な習慣です。また会話は脳の活性化にもつながるため、認知症予防にもつながります。外に出て体を動かすかどうかで、老後の人生の楽しみ方大きく変わります。